支援実績
コロナ禍を生き抜くために模索した超伴走型支援|㈲アボウオーキッド
支援企業の概要
代表 | 安保 ちあき 氏 (後継者:安保博貴氏) |
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創業 | 平成2年(1990年) |
従業員 | 5名 |
事業内容 | 農業・小売業 |
強み・特長 | トマトの生産販売、ランの生産販売、花卉の販売を営んでいる。トマトの生産は、公的機関等で様々なノウハウを学んだ後継者が行っている。 ランの栽培についても、父親から技術が伝承され、他にはないランを生産するなど差別化ができている。 花卉の販売に関しては、「生活に花のあるくらしを提供する」をコンセプトにフラワーデザイン教室等を積極的に実施し、花の良さもPRしながら販売を行っている。 実質的な経営は、代表者の息子である博貴氏が行っており、試行錯誤しながら前向きな経営を続けている。 |
ホームページ | https://abou-orchid.com/ |
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相談内容・課題など
生花市場へのランの出荷物流サービスが、コロナによって停止され再開の見込みが立たず、高コストの自社出荷しかない状態で、生産しても採算が合わず、ラン部門の縮小をせざるを得ない状況で、どのようにして売上を立てれば良いかが課題である。
さらに、コロナによりランの展示会や商談会も激減し、事業存続の危機に陥っている状態で、新たな稼ぐ手段を検討しなければならない。
支援内容・活用した支援メニュー
①県持続化補助金(新型コロナウイルス感染症対応事業者応援補助金)
コロナ禍においても営業活動を実施するため「県版持続化補助金」を活用してHPやSNSによる販促活動を実施した。
②専門家派遣制度(エキスパートバンク事業)
寄植え中心の花の講習会に「苔玉」「多肉植物」「フラワーアレンジメント」等の強みをプラスして、新規顧客となりえる商工会女性部をターゲットにした事業を提案し、リーフレット作成に関して「専門家派遣制度」を活用してアドバイスを受け、近隣県の商工会女性部リストを作成しダイレクトメールを送った。
③事業再構築補助金
(1)既存事業プラスアルファが今後事業を継続していくために必要であることから、後継者より「事業再構築補助金」にチャレンジしたい旨の相談を受け、県連合会広域推進課と検討を繰り返し、資金調達に向けた金融機関へのアプローチ用のプレゼン資料の検討や、事業計画と資金計画の作成を支援した。
(2)さらに、事業者の思いと実現可能な「デザイン力」×「体験」×「地域」で演出する花屋の新業態展開(飲食業)で事業計画作成支援を行い、第4回目に申請支援を行った。
成果・改善効果など
①県持続化補助金(新型コロナウイルス感染症対応事業者応援補助金)
コロナの影響でランの展示会や商談会で失った売上等をカバーするまでには至らなかったが、HPの刷新とSNSを活用した販売戦略によりコロナ禍ながらも一定の売上をもたらすことができた。
②専門家派遣制度(エキスパートバンク事業)
近隣県の380商工会へダイレクトメールを送付し、問い合わせ5件中、2件の講習会開催となったが、今後もリピートを含め、定期的なダイレクトメールとリーフレット持参の営業活動により、開催に繋がる取り組みを実施予定。最大限に商工会のネットワークも活用していく。
③事業再構築補助金
まずは、キッチンカー等によりテストマーケティングを行い、顧客ニーズを把握してメニュー開発に活かしていく予定。
事業者の声
物価上昇、景気の低迷、コロナ等様々な問題が出てくる中、目先の経営活動をやるだけで手一杯という状況で、商工会の担当指導員の方には、当社の経営環境をしっかり把握していただき、相談を持っていくと、その都度状況に合ったきめ細かい支援、アドバイスをいただいており、大変感謝しています。
私たちのような、小さな会社では、なかなか対処出来ない事も、指導員さんの的確な判断で、常にサポートしていただいています。今後とも、困ったときは商工会を頼りにしてます。宜しくお願いします。
トマト生産にも注力
専門家アドバイスによるリーフレット(A4-三つ折り)表
専門家アドバイスによるリーフレット(A4-三つ折り)中